第25回月例会報告(10/8)

◆会発足3年目の最初の例会となった10月8日(木)。秋晴れの、蒸し暑いくらいの好天で、この日も120人ほどの会員さんが参加されました。2人は新入会者で、これで会員はジャスト300人となり、その意味でも記念すべき日となりました。冒頭の代表挨拶でそのことをご報告し、10・8は私の誕生日でもあることに触れますと、皆様から大きな拍手で祝福していただきました。生涯初めての大祝福で、忘れられない私の「古希の日」となりました。いっそう健康で、頑張らなくちゃ。そう思わされました。
◆冒頭のご挨拶では、会の活動に関するメッセージをいつも何かお伝えしています(会の理念や趣旨などを組織の基盤が固まるまでメッセージし続けるつもりです)が、この日は、次のようにお話しました。
<先月のご挨拶で私、人生における「風流」について少しお話をさせていただきました。辞書で調べてみると、風流とは・・・・・・煩わしい日常の業務から離れ、詩や歌や趣味の道に心を癒すこと、とあります。今日、おざきさんと一緒に歌う歌の時間は、私達にとって、「風流」の一つの積み重ねになるものと思います。
また、風流とは、英語では、辞書で調べるとエレガント、とあります。エレガントには、ほかに上品なとか優雅な、といった意味もあります。私は、ここで歌唱指導の先生、そしてピアニストの先生をご紹介するにあたっては、初めから、そのエレガントという言葉を使っています。当の先生は「いやあ、私はそんなんじゃ」と、手を振って茶めっ気に否定されますが、でも、エレガントです。いや、音楽家がエレガントでないわけがありません。
そして、音楽好き、歌好きの人たちも、そう言えるのではないでしょうか。エレガントでありたいと私自身も思っています。
今日は、歌唱指導おざきかよさん、ピアノ伴奏・堀部ともよさんで進めてまいります。どうぞ、たっぷりとエレガントな空気に浸って下さい。新入会の方々も思いっきり、大きな声を出してお歌い下さい。そして自分の思いをこめ、自分の色を出して歌っていただければ、と願っています。
では、おざきさん、堀部さん、どうぞ、よろしくお願いいたします。>
◆おざきさんの歌の時間――。この日は、『ちいさい秋』や『竹田の子守歌』(良く歌えるようにするため前回に引き続き歌うという”宿題歌”だった)、『おゝブレネリ』などを、何回も歌いました。そのつど、「この部分は大きく、逆にこの部分は小さく歌いましょう」などと、表現の仕方や、歌詞=言葉の発音についての注意がありました。それで歌い直すと、より曲想豊かに歌えることを実感し、みなさん、大納得の様子でした。
◆そうした注意を私的に受け止めると、特筆点は(以前にもあり、何度目かの注意でしたが)、2つありました。1つは、頬を緩める感じで笑顔で歌うこと、2つ目は、大声で歌う部分は喉から声を絞り出すのではなくお腹から出すこと、そうすれば苦もなく出せること、でした。つい一生懸命に歌ってしまい歌が硬くなりがちであり、あるいは、つい喉から声を張り上げがちになるのは、プロ以外の私達が陥りやすい陥穽ですね。長年、”街の混声コーラス”をやっている私にとっても、なかなか越え難いハードルです。
 おざきさんのご指導の効き目はあらたかで、例えば『おゝブレネリ』の「ヤッホー ホトゥ ランランラン」などの箇所は、歌い直すたびにみなさんの発声が伸びやかになったように感じられましたし、大声を出し切った満足感・充実感が顔にはっきり表れていました。これほどの大声を出す機会は、おそらく日常生活では誰にもないでしょう。その意味でも、貴重な体験、ありがたい選曲でした。
◆この日、みんなで歌った曲は以下です。
『故郷』、『証城寺の狸囃子』、『兎のダンス』、『野菊』、『紅葉』、『ちいさい秋みつけた』、『竹田の子守唄』、『遠くへ行きたい』、『故郷の廃家』、『おゝ ブレネリ』 
                                    (以上 文責:宮崎)

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