♪第44回月例会報告(8/4)
【8月例会レポート】
8月4日(火)。8月例会を鎌倉市生涯学習センターで行いました。猛暑の中、100人近い参加者があり嬉しかったです。会場までどなたも熱中症などにならず元気においでいただき、良かったです。安堵しました。
この日は、「猛暑日」(日中の最高気温が35℃以上)が5日間連続したという新記録となった特別の日でした。このことをまず書き留めておくことにします。気象観測始まって以来の新記録というのだけれど、地球のピンチを思わないではいられない、地球に火が点いた光景が眼に浮かぶ――といった感じでした。はやく地球温暖化をストップ!!しないと・・・と尻に火が点いた
感じになります。
この日のオープニング。次のように“特別な挨拶をしました。
<言うまいと思えど、今日の暑さかな、なんて言いますが、結局「暑い暑い」と言ってしまうのが人間の常のようです。でも超前向き人間の私は、言っても暑さは変わらんだろう、そんなら言わない、と思って、やせ我慢をしています。
やせ我慢に通じるかもしれませんが、フランスの哲学者アランは『幸福論』という著作の「雨の中」という一節で、「いやだなあ、雨ばかりで」なんて思わずに、「思ってもどうにもならない」のだから、「雨の日こそニコニコしよう」なんて言っています。その伝で言えば、今日のような猛暑でも「ああこれが夏なんだ、汗をかくのはこの時期しかないわ。夏を感じてみよう」なんて思って、ニコニコする。家の中でも外に出たときでも、ニコニコ主義。これが意外と効き目があるかもわかりません。暑さ対策の一つのヒントだと思います。
今日は44回目の月例会です。ぜひみなさんに聞いていただきたい出来事をお話します。実は今月1日から今日4日まで、東日本大震災の東電福島原発事故による被災者の方々を鎌倉にお招きし激励しようという、5回目のご招待となるボランティア活動が、「未来連福プロジェクト」というチームによって展開中でありまして、今回は南相馬市などの約100人の方々をお招きし、建長寺さんのご好意でお寺に宿泊し、鎌倉滞在を楽しんでもらっています。
で、私は1日と昨日3日にボランティアしました。昼間は、江ノ島や大仏様を訪ね、夜は交流会をし、スピーチをしたり歌を歌ったりして、打ち解けた濃密な時間を過ごしました。そこで感じたのは、歌の力の強さでした。
南相馬の人達の番になり、「相馬小唄」や「相馬盆歌」を誰かが歌うと、周りの人達みんなが手拍子を打ち、頭の上で手をしならせて動かしながら、大合唱となりました。50人ばかりの鎌倉側のボランティアの人たちも唱和し、一体感を醸しだしながら、大いに盛り上がりました。歌の力を、改めて感じさせられた一夜でした。
もう一点、お話しさせて下さい。こんなエキサイティングなことがありました。
南相馬市の女性高齢者のいとこさん同士が、やってきたバスの中で、震災以来、初めて巡りあったというのです。お二人のうちのお一人が目が不自由だったためだったようですが、安否さえ確認できていなかったというお二人は、抱き合って喜んでおられました。奇跡の巡り合いです。このボランティア活動の大手柄だったと思います。
どんな活動にもこうしたご褒美があるのかもしれません。目的に向かって真っ直ぐにひたむきに進んでいくことだなあ、と感じた一幕でした。
この活動の主催者「未来連福プロジェクト」のリーダーは、私達の会の副代表である元手広中学校長の斉藤美代子さんです。会場受付で、いつも見学の方に、「ぜひご入会を」と大声で声掛けをしているあの方です。以上がお伝えしたかった出来事です。
最後に一言お礼です。オペラの名曲「カルメン」のアリアや重唱で綴るオペラコンサートを先にご案内しましたが、多くの方々にご参加いただいたようで、誠に有難うございました。本場ヨーロッパのオペラ歌手によるライブ公演は素晴らしかったです。ご案内した甲斐がありました。主催者の長谷川洋光さんともども、心からのお礼を申し上げる次第です>
少し長くなりましたが、そんな話をさせてもらいました。
続けて、この日の歌唱指導はおざきかよさん、ピアノ伴奏は堀部ともよさんであること、ゲストに「四遊=For You」というハーモニカ四重奏のグループをお迎えしていることをご紹介し、おざきさん・堀部さんにバトンタッチしました。
おざきさんの指導は、いつものように優しい語り口で、曲想のこと、作詞家・作曲家のことなどをコンパクトに説明しながら、“楽しく歌ってもらう”主義でテンポよく軽快に進んで行きました。堀部さんの温かく優しい伴奏とぴたり合い、会場も優しい和やかな空気で満たされました。
おざきさんのリードで歌ったのはテキスト『愛唱名歌』の中の10数曲。うち1曲は『マイボニー』(アメリカ民謡)を英語の歌詞で歌うという大胆な挑戦で、バラエティに富んだ歌の構成でした。この曲、初めて歌うという人も多かったのに、“歌わせ上手”のリードにはまり、2度目に歌ったときには自信の歌い方の人も目立つほどでした。不思議だなあ、と感じたものでした。
「四遊」のみなさんのハーモニカ合奏も会場を盛り上げて下さったのは言うまでもありません。会員さんからの紹介で実現したのですが、こうした様々な市民音楽グループのご協力は有難いものです。合唱でも器楽演奏でも、ソロでもグループでも、大歓迎です。
この日は、新入会者が1人、見学者が7人ありましたが、帰りぎわに見学者のうちのお二人が「楽しく心地よい会の雰囲気に癒されました」と言って入会して下さいました。みなさん、有難うございます。
*さとうきび畑 *椰子の実 *月見草の歌 *夏の思い出
(文責:宮崎)