月報抜粋(14年10月)


<9/17の「健康長寿講演&童謡を歌う会」へのご参加有難うございました>

表題の特別例会を9月17日に開催、160人を超える皆様にご参加いただき盛り上がりました。心よりお礼申し上げます。今年2回目。来年も、視点を変えてやりたいと思っています。

健康長寿講演は、鎌倉市梶原の阿部祐吉医師(阿部整形外科クリニック)に、整形外科の観点から、講演していただきました。転ばない注意、骨そしょう症にならない備え、健康長寿であることの大切さ(単なる長寿はダメ)とそれを勝ち取る秘訣、などの解説があり、実際的でとても分かりやすかった、と好評でした。

<本日は創立3周年記念の会。一層の会の充実と力強い前進をお約束します>

2011年「3・11」の東北大震災の被災者支援のチャリティコンサートを鎌倉と藤沢で開いたのを機に、同年10月に童謡や愛唱歌をみんなで歌う第1回目の会を鎌倉市生涯学習センターで開きました。今回は丸3周年記念の会です。ご参加の皆様と「湘南童謡楽会」に幸あれ!!と祈念します。

日々の暮らしに「楽しく心豊かなひと時」をどう求めていくか――。わが会員の皆様は、月に1回のわが例会にそれを期待しておられると信じ、私たちスタッフは歌唱指導の先生たちと常に語り合い、例会が皆様にとって<新しい感動のある楽しさ溢れるもの>になるよう知恵を絞っています。今後も、例会が一層充実し、会が力強く前進するよう一生懸命努力することを皆様にお約束します。

どうぞ「星のようにゆっくりと、しかし休まずに」(ゲーテ)例会にご参加頂くようお願い申し上げます。

●今月の月報は健康特集! <Ⅰ:健康長寿を目指す、イギリスと日本の厚生行政の違い>

先日のどこかのTV番組。イギリスが5年計画だったか6年計画だったか、国を挙げて国民の、食の減塩運動に乗り出し、摂取量を1日8gから6gに減らすことを目指し、年ごとに減塩(率)目標を立てて、すべての食品加工業者に協力を求め減塩食品を製造販売していったそうです。すると消費者が次第に減塩食に慣れて行き、見事に目標達成。その結果、高血圧患者がぐんと減ったというのです。

健康を作る、病気を予防する、という国民の価値観はこうしたことによって培われていくのだと思います。

翻って日本の厚生行政はどうかと言えば、病気の「予防」という視点がどの方策を取っても少しも見えません。認知症への対応も、症状の軽減や介護者の支援といったケアの充実を目指してはいても、予防に力を入れる姿勢は見えません。一貫して対処療法主義です。医師会・薬品業界の圧力のせいでしょうか?

コンビニやスーパーの弁当が人気上昇中で、栄養素やミネラル分は大丈夫か、濃い味で塩分の取り過ぎにはならないか、といった問題が指摘されています。この現状を踏まえて厚労省は、「日本人の健康長寿を支える“健康な食事”」の目安を示そうと、専門家の検討委員会で食事パターンを検討させ、1:主食(コメなど)、2:主菜(魚、肉など)、3:副菜(野菜など)の三類ごとにその重量やカロリーの基準を設定、それに合った弁当などに「健康な食事」マークを付ける制度を近々スタートさせることにしました。

「食品成分表」(最新は2010年版。文部科学省策定)というものがあり、農水産物など主要な食品ごとにナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、鉄、亜鉛、銅などのミネラル分の基準を定めています。しかし生産される農産物のミネラル分は、ほとんどの品目で下がりっぱなしです。それらミネラル分を野菜に吸収させるのが有機肥料なのですが、手間要らずの化学肥料農業が圧倒的主流だからです。「人の身体を作り働かす」ミネラルはすべて食物から摂るしかないだけに、ミネラル不足は由々しき問題です。

健康長寿を実現するには、食事で必要なミネラルをきちんと吸収することが必要条件です。しかし、この「健康な食事」制度はミネラルの問題には頬被り。厚労省は何を考えているのでしょうか? 「健康な食事」制度を喜ぶのは、売れ行きの上がるマークを付したコンビニ弁当たちだけでしょう。

上記三類を組み合わせた1回の食事は650kcal未満、食塩含有量が3g未満としています。仮にこのパターンで1日3食の食事をすれば食塩は9gです(厚労省基準は8g)。世界保健機構(WHO)の基準値は5gです。どうみてもヘン! いや厚労省は「形だけ整え、あとは自己責任という方向へ舵を切ったな」と思えば合点が行きます。最低・最悪です。だから「予防」についても「国は口にしません!」と。私はそう見ています。

<Ⅱ:アダム・スミスの“幸福論”の5つのポイントの1つ・健康について>

イギリスと言えば、見えざる手で知られる『国富論』はスコットランド生まれの経済学者アダム・スミスの不朽の名作です。経済を学ぶ人にも文学を学ぶ人にも、世界中で読まれてきました。スミスの著作は二点あって、もう一冊が知名度は少し落ちますが、『道徳感情論』です。スミスは哲学者でもあったわけです。

『道徳感情論』において、スミスは万人が求める幸福についてこう述べています。

「幸福は平静(tranquility)と享楽(enjoyment)にある。平静なしに享楽はありえないし、完全な平静があるところでは、どんなものごとでもほとんどの場合、それを楽しむことができる」と。=『アダム・スミス~『道徳感情論』と『国富論』~』(瞠目卓生著、中公新書)=。瞠目氏はまた、こう書きます。「スミスは心の平静のためには“健康で、負債がなく、良心にやましいところがない”ことが必要であると考える」と。

道徳感情論は1759年の作。当時のイギリスは未曾有の格差社会で、街には希望を失くし酒に溺れる人、飢えて行き倒れる人が溢れていたといいます。上のスミスの幸福論――①平静と②享楽、平静のための③健康と④負債ナシと⑤良心の晴朗さで実現される幸福を、その時代、どれだけの人達が追い求めたのだろうと想像します。いまの日本。一番求めやすいのは何でしょう? 私なら③「健康」。いや一番求め難いかも?

健康と格闘する私です。国民医療費が40兆円を超えた国で「予防」意識の希薄化は看過できませんから。

<Ⅲ:医食同源の考えを学び深め、実践しましょう。本を書き“健康伝道師”を目指す私>

image1_s「医食同源」の考えに立って、ミネラル豊富な高品質のコメを生産したいと「アイガモ有機無農薬米」を作る秋田県大潟村の農家・井手教義さんの不屈の半生を描いたドキュメント本『汝の食物を医薬とせよ』~“世紀の干拓”大潟村で実現した理想のコメ作り~(藤原書店。9月25日刊)をご紹介します。

私の本なので気が引けます(PRのつもりはありません)が、農家の半生記本の主テーマは“なんじの食物を医薬とせよ”という思想=古代ギリシアの医聖ヒポクラテスの言葉=医食同源と同義です。それについて多角的にその意味や意義をきっちり明らかにしていますので、健康長寿を目指す会員皆様の関心や興味に100%お応えできる本だと思っています(著者が言うのもなんですが)。

受付の台上に置いた本のチラシを、どうぞお持ち帰り下さい。また一応、本も待機させておきます。著者扱いとして税抜き価格1800円とさせて下さい。

(以上。文責:宮崎)

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